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甲州の畑!

庄内地方も梅雨入りして何日かたちましたがとても気持ちの良い日が続いています

今日は少し時間があったので西荒屋にある甲州の畑を見に行きました。5月の低温や雨のせいで一週間~10日前後遅れていました。見たときは花は咲き終わっていて花おさまりの状態でした。

たまたま、畑の持ち主である佐久間さんに会って話をしていたら樹の個体差の話をしてくれました。同じ畑の中に樹齢が50年位の3本の甲州があったのですが、花振いしやすい樹や粒は大きくならないが糖度が上がる樹など同じ園地内でも全然違うとのことでした。

以前から考えていたことですが、様々な個性を持った甲州が同じ畑の中にあると言うことが結果的に良いぶどうが収穫されるのかな~と思っています。

西荒屋園地

午前中に新梢の誘引作業が終わったので光が入ってきて気持ちの良い畑でした


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新発売!「ソレイユ・ルバン甲州シュールリー2009」

連休あたりからやっと春めいたと思ったらかなり暑い日が続きました。

本日から連休明けに瓶詰めした、「ソレイユ・ルバン甲州シュールリー2009」の販売を開始いたします。

2009年は梅雨があけないという異例の年でしたが、甲州は例年並みに糖度の高いブドウを収穫することが出来た年でした

2008年と比べると2009年はクリーンな造りを行いました。シュールリーの期間も5ヶ月程度と例年より1ヵ月程短くし、厚ぼったい味わいではなく山形の特徴である酸味を活かした香り高いワインに仕上げたつもりです

日本の北限で栽培された甲州の味わいをぜひお試しください



甲州1

甲州2

2009甲州濾過!


今日はゴールデンウィーク最終日

世間では観光名所が込み合ったりなどとTVでやっておりますが、月山ワインでは社員総出で売り出しに行ったりしています

そんな休む暇の無い日々を行っていますが、本日は「ソレイユ・ルバン甲州シュールリー2009」の最終濾過をやっています

2009は香りに個性を出そうと考えて昨年の仕込みに醸造してみました。思った以上にいい感じ
に出来ると思いますので発売までもうしばらくお待ちください

しかし、濾過が終わらない~

甲州濾過中
また写真がブレてしまった
2.jpg
酒石とオリです。

接木講習会!

本日は午後から櫛引で甲州やその他の品種の接木講習会に出席してきました。
10名ほどの参加で小さい子供からご高齢の方まで幅広く集まりました。

接木とは台木といわれる木の根の部分に当る部分と実をつける上の枝となる部分を繋げてあげる作業のことを言います。

なぜこの作業を行うかと言うと西荒屋の甲州ぶどうの優良穂木を増やしていく目的があります。台木の使用は、フィロキセラ対策でウィルスにぶどうの木が侵されないようにしてあげる為であり。また、山形のような寒冷地でも木が参らないようにしてあげる意味もあります。

本日準備した台木は4種類で台木の特性と甲州ぶどうのマッチングも試験的に行うことにしました!

しかし、いざやって見るとこれが難しい!

穂木と台木に切り込みを入れつなぎ合わせるのですがうまく切込みが入らない!繋ぐとつなぎ目が割れる!手を切ってしまいそうになる!集まった人たちも四苦八苦しながら接木を行いました。

この作業は非常に地味な作業ですが、とても大切なことでこの土地の個性を後世に繋いでいく意味もあります!この土地の甲州は250年の歴史があり先代の人たちが大事に残してきたぶどうです。近年はぶどう栽培をやめていく農家も少なくありません。我々ワイン造りを行う立場として、また農協として農家の人たちと共に歩んで行きたいと考えこれからも栽培のお手伝いをして行ければと改めて思うようになりました。

講習会1
4種類の台木

講習会2
将来の大事な人材です。



テイスィング

本日は、2009年甲州のテイスティングをしてみました。

現在は、シュールリーの状態でタンクに貯蔵しているのですが瓶詰めまでの5~6ヶ月間は定期的にチェックを行っています
シュールリーとは味わいの薄い甲州などでは良く使われる方法で、滓と一緒にタンク内で貯蔵する方法です

2006年から当社では甘口の甲州ワインをやめて辛口のシュールリーに切り替えました。それまでは甘口でないと売りにくいとの事から甘口かブレンド用の辛口だけでした。しかし、私が醸造を行うことになってからあえて辛口に切り替え
山形の甲州の個性を引き出そうと努力してきました
始めの頃は、周りから認知もされず大変でしたが2007の国産ワインコンクールで「ソレイユ・ルバン甲州シュールリー2006」が甲州辛口部門で銅賞を頂いたことで少しずつですが周りから知ってもらえるようになって来ました

それから続けて銀賞、銅賞と3年連続で入賞することが出来ました。最近ではコンクールに入賞するのが当たり前みたいな変なプレッシャーも感じつつやっています

ワインを造ることを非常に楽しく思えるようになったのも甲州で結果を出せたのがきっかけでした。まぁ基本的に甲州の辛口が好きだったことが一番の要因だと思います

前置きが長くなってしまいましたが、2009年甲州は今までの香りや味わいとはちょっと違います
今年は、はじめて扱う酵母や発酵管理等いろいろと試してみました。まだまだ、瓶詰めは先ですが滓との接触具合がポイントなモンでしっかり管理していきたいです。



2009甲州
プロフィール

阿部豊和

Author:阿部豊和
月山ワイン山ぶどう研究所でワイン造りを担当。

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